4月5日の第7回研究会では、派遣ユニオンの関根秀一郎さんに「派遣労働の現状と課題」について報告いただきました。41名の方が参加され、活発な議論が交わされました。以下、議論の主観的なまとめです。
99年の対象業務の原則自由化、2003年の製造業派遣の解禁を経て、「日雇い派遣」が急成長しました。ここに派遣労働の最大の矛盾が噴出し、労働法令違反や労働災害が多発しています。
派遣ユニオンでは「フルキャストユニオン」「グッドウィルユニオン」を結成し、日雇い派遣労働者たちの権利の確立を進めてきました。フルキャストとの派遣労働者の労働条件い関する協定書は労働組合の力で日雇い派遣労働を規制していく画期的な取り組みです。厚生労働省が判断を遅らせてきた日雇い雇用保険の適用も闘いの中で勝ち取ってきました。そして、悪質なグッドウィルに対する「データ装備費」の変化を求めて、闘いが続いています。
そして、今年は、労働者派遣法改正に向けた重要な年です。派遣ユニオンは対象業務の限定、登録型派遣の廃止、マージン率の上限規制などを柱に取り組みを進めています。規制強化へ向けた反撃が問われます。労働運動あげての取り組みが必要です。
派遣ユニオンのウェブサイト
http://www.zenkoku-u.jp/hakenunion/hakenunion-top.html