2009年8月9日日曜日

労働ビッグバン研究プロジェクト総括論文

労働ビッグバン研究プロジェクトの総括論文を田端博邦さん(東京大学名誉教授)が執筆しました。以下からダウンロードできます。

田端博邦「労働ビッグバンは終わったか:経済危機と労働運動」〔『労働法律旬報』1700号(2009年7月25日発行)掲載〕

2009年3月8日日曜日

労働ビッグバン研究プロジェクトの関係報告論文

労働ビッグバン研究プロジェクトの関係論文は『労働法律旬報』に掲載されています。フェアレイバー研究教育センターのサイトからダウンロードできます。ここをクリックすると論文に一覧が見られます。論文タイトルを選択するとPDFファイルをダウンロードできます。

2009年2月17日火曜日

社会運動ユニオニズム研究会をスタートします

■労働ビッグバン研究プロジェクトを終了しました

労働ビッグバン研究プロジェクトは、2007年6月のスタート以来、新自由主義的なグローバリゼーションと労働ビッグバン政策、対抗する労働運動の実践をテーマに、政策と運動のあり方について、研究者と実践家が共同で議論を進めてきました。

新自由主義的な市場原理主義が自己崩壊し、経済的な危機が深刻化する中で、従来の新自由主義的なあり方が全面的に転換されようとしています。他方、経営側のなりふり構わない大リストラ攻撃を前に、労働運動がそれにどう対抗し、新しい雇用と社会の仕組みをどうつくるのか、深刻化するワーキングプアや貧困問題をどう解決するのか、労働組合自身が他の社会運動と連携しながらどう主体的にこれらの課題を取り組んでいくのか、そして労働運動自身の活性化をどう進めるのかが問われています。

このような情勢と課題の大きな変化の中で、労働ビッグバンプロジェクトとしては、公開研究会活動をいったん終了して、新しい状況に対応した研究プロジェクト「社会運動ユニオニズム研究会」をスタートしました。

■新たに社会運動ユニオニズム研究会のサイトを開設しました
http://socialmovementunionism.blogspot.com/

■第1回社会運動ユニオニズム研究会のご案内
日 時:2009年4月4日(土)13:30〜17:00
会 場:総評会館4F 401会議室(御茶ノ水、新御茶ノ水、小川町、淡路町下車)
テーマ:アメリカの社会運動ユニオニズム〜市民からの労働への接近
報 告:小畑精武さん(自治労本部組織局アドバイザー)
コメント:篠田徹さん(早稲田大学教授)
出席希望者は資料準備の都合上、事務局までご一報下さい。

2009年2月16日月曜日

2009年1月24日総括シンポジウムを開催しました

テーマ:時代の転換点にあたって〜世界経済危機と労働運動の課題
報 告1:時代の転換点にあたって〜世界と日本、そして労働運動
      田端博邦さん(東京大学名誉教授)
報 告2:経済危機に対する連合方針と運動
      龍井葉二さん(連合非正規労働センター)
コメント:実践家からのコメントと現場報告

田端報告については雑誌『労働法律旬報』に掲載しました。

2008年12月20日土曜日

第12回研究会のご報告

2007年以降、反貧困運動が広がっています。その中心的な役割を担っている反貧困ネットワークは、労働運動の潮流を超えているだけではなく、これまで連携することはまったくなかったといってもいい障がい者団体やシングルマザーの団体、ホームレス支援の団体などから参加した個人が「反貧困」という一つの目標をもって集まっています。

11月15日の第12回研究会では、反貧困ネットワークを構想し、現在は事務局長を務めている湯浅誠さんに報告をお願いしました。湯浅さんは、1990年代初めごろからホームレス支援の運動にかかわり、その後、生活困窮者の支援運動に足場を移し、NPO「自立生活サポートセンター・もやい」の事務局長として活動されています。今回の研究会では、現在、広がっている貧困への解決にむけた運動課題、労働運動との連携などを報告いただき、議論しました。

なお、湯浅さんの内容は雑誌『労働法律旬報』に掲載しました。以下からダウンロードできます。

湯浅誠「労働運動と社会保障運動が再び手をつなぐ時がやって来た:貧困の現状と反貧困運動」〔『労働法律旬報』1696号(2009年5月25日発行)掲載〕

関係リンク
NPO自立生活サポートセンター・もやいのウェブサイト
http://www.moyai.net/
反貧困ネットワークのウェブサイト
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/

2008年10月26日日曜日

第11回研究会を開催しました

10月25日の第11回研究会は労働者福祉中央協議会事務局長の高橋均さんに報告いただきました。

高橋さんは、1970年に入社した読売旅行社で労働組合を結成し、そこでの組合活動を出発 点に、1980年に観光労連中央執行委員に就任、書記長、委員長、ホテル労連と統合したレジャー・サービス連合(現在のサービス連合)副委員長をへて、 1996年から2007年まで連合本部で総合組織局長、副事務局長を歴任されました。2007年11月から労働者福祉中央協議会の事務局長を勤められてい ます。

このような経験を踏まえ、レーガン・サッチャー以来の新自由主義の時代は30年目にして大転換点に立っているとの時代認識や、格差社会の拡がりの中で今こそ求められている社会的労働運動のあり方とその方向性、中央労福協の具体的取り組みについて報告いただき、議論しました。

当日、報告内容は、以下の雑誌に掲載しました。タイトルをクリックすればPDFファイルをダウンロードできます。
高橋均「時代の転換点に立って:社会的労働運動と中央労福協の課題」〔『労働法律旬報』1687・88号(2009年1月25日発行)掲載〕

当日配付資料は以下からダウンロードできます。タイトルをクリック下さい。
レジュメ「時代の転換点に立って~社会的労働運動と中央労福協の課題」

資料「市場経済が席捲した日本社会の現況

関係リンク・労働者福祉中央協議会のウェブサイト
http://www.rofuku.net/

2008年10月6日月曜日

第10回研究会を開催しました

10月4日の第10回研究会では、JAMの小山正樹さんに報告いただきました。小山さんには1974年に品川製作所に入社され、そこで総評全国金属品川製作所支部に加盟し、職場の組合活動を出発点に、総評全国オルグ、全国金属機械労組本部の常任書記、書記次長、書記長を歴任され、現在はJAM副書記長を勤められています。

小山さんからはJAM組織の概要、結成までの経緯、2001年からのリストラ産業再編への対応、そして、企業別組合の弱点を克服する産別労働組合のあり方について報告いただき、議論しました。

当日配布のレジュメはここからダウンロードできます。

JAMのウェブサイト
http://www.jam-union.or.jp/

2008年7月29日火曜日

第9回研究会を開催しました

7月23日の第9回研究会では、全港湾労組の伊藤彰信さんに報告していただきました。

伊藤さんは、1975年から全港湾中央本部で働き始め、日雇港湾労働者の運動に関わり、港湾労働法、日雇雇用・健康保険、住宅などの問題を担当してきました。労働者派遣法制定反対闘争を担い、労働者供給事業をおこなっている労働組合の集まりである「労働者供給事業関連労働組合協議会(労供労組協)」の結成(1984年)から事務局次長を務め、現在議長を務めています。

労供労組協では、1999年の派遣法改正で認められるようになった労働者供給と派遣とを組合せた労働者主体の就労事業を推進しています。

日雇労働運動、労供運動の経験から見て、労働者派遣法などの雇用政策、不安定就労者の社会保障制度、雇用関係の範囲(労働者性)などの問題をどのように捉えるか、提起していただきました。

伊藤さんの報告レジュメはここからダウンロードできます。

全日本港湾労働組合のウェブサイト
http://www.zenkowan.org/

労働者供給事業関連労働組合協議会のウェブサイト
http://www.union-net.or.jp/roukyo/

2008年5月18日日曜日

第8回研究会を開催しました

5月17日の第8回研究会は伊藤みどりさんに女性労働者の現状と運動、特に女性ユニオンから働く女性の全国センターでの活動に焦点をあてて報告いただきました。伊藤さんは、1995年の「女性ユニオン東京」の結成から運営に関与され、昨年1月に設立された「働く女 性の全国センター」に関わってこられました。

いまや女性労働者の過半数以上が非正規労働者であり、低賃金、不安定雇用の下で、セクハラや不当解雇も頻発していま す。女性ユニオンや働く女性の全国センターでは、女性労働者が抱える問題の解決を支援するだけでなく、女性労働者たちが参加型ワークショップを通じて、自 らをエンパワメントして、仲間と共に歩んでいくことを大切にしながら、参加型の組織の運営や活動を進めています。これらについて報告を受け、女性労働者の 現状と運動のあり方について議論をしました。


働く女性の全国センターのウェブサイト
http://acw2.org/

女性ユニオン東京
のウェブサイト
http://www.f8.dion.ne.jp/~wtutokyo/

2008年4月7日月曜日

第7回研究会を開催しました

4月5日の第7回研究会では、派遣ユニオンの関根秀一郎さんに「派遣労働の現状と課題」について報告いただきました。41名の方が参加され、活発な議論が交わされました。以下、議論の主観的なまとめです。

99年の対象業務の原則自由化、2003年の製造業派遣の解禁を経て、「日雇い派遣」が急成長しました。ここに派遣労働の最大の矛盾が噴出し、労働法令違反や労働災害が多発しています。

派遣ユニオンでは「フルキャストユニオン」「グッドウィルユニオン」を結成し、日雇い派遣労働者たちの権利の確立を進めてきました。フルキャストとの派遣労働者の労働条件い関する協定書は労働組合の力で日雇い派遣労働を規制していく画期的な取り組みです。厚生労働省が判断を遅らせてきた日雇い雇用保険の適用も闘いの中で勝ち取ってきました。そして、悪質なグッドウィルに対する「データ装備費」の変化を求めて、闘いが続いています。

そして、今年は、労働者派遣法改正に向けた重要な年です。派遣ユニオンは対象業務の限定、登録型派遣の廃止、マージン率の上限規制などを柱に取り組みを進めています。規制強化へ向けた反撃が問われます。労働運動あげての取り組みが必要です。

派遣ユニオンのウェブサイト
http://www.zenkoku-u.jp/hakenunion/hakenunion-top.html